モフリの雑感
1・17です
今日は1月17日。
阪神淡路大震災が起こった日です。
あの日、私たちが住んでいたアパートも半壊し生後3か月の長男を抱いて何が起こったのかもわからず、ただただ怖かったことを覚えています。
そしてあの頃、実家には2頭のわんずがいました。マルチーズの姉妹。
結婚して私が住んでいたアパートはペット不可でしたので、そのまま実家で母に育ててもらっていました。
そして発災。
実家も天井が落ち、階段も崩れライフラインも使えなくなったので両親たちは車中生活をしながら、体育館に身を寄せる親類・友人・知人のために走り回っていました。
避難所はペット不可で、わんずたちは崩れかけた実家においておくしかなく、やり場のない怒りや悲しみでいっぱいだった私たちに朗報が!
とある保護施設の方々がペットを預かってくださるとの情報を得て、藁にも縋る思いでお願いしました。
様々な説明と契約書などを交わした後、わんずを置いて帰るときに「必ず迎えに来てあげてくださいね」との言葉が。
後ろ髪を引かれる思いで必ず迎えに来るから!とわんずに約束して施設を後にしました。
ところが家の復旧は遅々として進まず、あっという間に期限が来てしまいました。
保護施設の方の「もう少し待ってますから」との温かいお言葉に奮起するも現実は厳しく、もう他の家族を探してもらったほうが…などと弱気になることもしばしばでした。
そんな弱気の虫の知らせなのか、時折かけてくださる保護施設の方からの“わんずの様子お知らせ電話”(本来は状況確認電話だったのでしょうが…)に気持ちを立て直すことも度々でした。
何より「わんずたちが待ってますよ」の言葉に何度も涙しました。
ずいぶんと長い期間、ご迷惑をおかけしてしまいましたがお迎えに行けたときは本当に嬉しかったです。
保護施設の方々への感謝の気持ちは消えることはありません。
こんな風な結末は少ないかもしれません。
どれだけのご家族が心を引き裂きながら嗚咽をこらえペットをあきらめたのか。
誰も悪くない。
誰も責められることなんてない。
東日本大震災のときもたくさんのボランティアの方々が必死で奮闘してくださいました。
今も被災地に入り、動物たちのために奮闘してくださっている人もいると思います。
こんな時に動物?と感じる方もいらっしゃるでしょう。
それでもどうかその方々を温かい気持ちで見守ってくだされば本当に嬉しいです。
かつての私のように、ボランティアの方々だけが頼りだという飼い主さんも少なくないと思うのです。
ペットといっても家族なんです。
一緒に避難することが許されないこともある家族。
どうかどうか、1頭でも多くの“うちの子”の命も救われますように。。