モフリの雑感
台風の名前のつけ方
「暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日が続きますね」
この言葉がもはや慣用句になりつつある今日この頃です。
暑いだけでなく台風も多くなるこの時期。
8月25日現在、2つの台風が発生しているようです。
名前は「サオラー」と「ダムレイ」。
この名前、どうやって決まるのだろうか…と、ふと気になったので調べてみました。
現在のような名前がつけられるようになったのは、なんと2000年が最初だそうです。わりと最近ですね。
それまでは、アメリカが英語の人名をつけていました。
2000年から環太平洋の国や地域が全部で140の名前を出し合ってリストをつくり、台風の発生順につけていくことになったそうです。
理由は、
・国際社会への情報に台風委員会が決めた名前をつけて、それを利用してもらうことにより、アジア各国・地域の文化の尊重と連帯の強化、総合理解を推進すること。
・アジアの人々になじみのある呼び名をつけることによって人々の防災意識を高めること。
だそうです。
ここに日本も10の名前を提案しています。
5番目 コイヌ
19番目 ヤギ
33番目 ウサギ
47番目 カジキ
ここまできて「生き物の名前が選ばれている!」と嬉しくなりましたが、
61番目に「コト」
そう。星座の名前だったのです。
この後、「クジラ」「コグマ」「コンパス」「トカゲ」「ヤマネコ」が提案されています。
星座名を提案した理由は、「中立的である」「利害関係が生じにくい」などいくつかあり、「他の加盟国などの言語で感情を害する意味を持たない」ともありました。
やさしい選択だったのですね。
この名前、繰り返し使用される予定ですが、大きな災害をもたらした場合などは要請を受けて以後の使用をやめることもあるのだとか。
「思い出したくない名前」とならないように、被害が出ないことを祈るばかりです。
ところで、今やってきている「サオラー」はベトナムレイヨウ(ベトナム)、「ダムレイ」は象(カンボジア)だそう。
動物の名前がついていると、つい我が子のように感じてしまいます。
どうか暴れないで。
誰にも迷惑をかけずにね。。。
参考 国土交通省 気象庁 HP
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.html#nheader