モフリの雑感
“アビガン”がSFTSの治療薬に
富士フィルム富山化学株式会社は、24日に新型インフルエンザ薬の“アビガン”を、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の治療にも使えるようになる承認を取得したと発表しました。
これは世界初の治療薬が登場したことになります。
すごいですね!
SFTSというのは、主にSFTSウィルスを保有するマダニに刺されて感染します。
潜伏期は6~14日で、発熱や消化器症状などが主ですが、筋肉痛や神経症状などの症状も出現するそうです。
怖いのが致死率。
厚生労働省、国立感染症研究所の発表によりますと、ネコは約60%、ヒトは10~30%だそうです。
イヌは不顕性感染(症状が出ない感染)すると考えられてきましたが、2017年6月に、世界で初めて発症したイヌが見つかり、状況が変わりました。
今までは対症療法しかなかったのですが、アビガンが治療薬として効果を発揮してくれれば、ありがたいですね!
とは言え、大切なのは予防です。
人の場合は、農作業や野山を散策するときには、長袖、長ズボン、足を完全に覆える靴(サンダルなどは避けてくださいね)、帽子、手袋を着用すること。
草むらや藪などはマダニが多く生息するので要注意です。
もし刺されたら、皮膚科などを受診して確認してもらいましょう。
犬、猫の場合は、予防薬が充実しています。
獣医さんに相談してみてください。
とは言え、予防薬といえど完全ではありません。
お散歩などお外から帰ったらこまめなチェックを忘れずに!
特に、頭・耳・目のふち・お腹・指の間・背中・しっぽなど、チェックしてあげてくださいね。
もし刺されたら、獣医さんに診てもらいましょう。
マダニは他にも、日本紅斑熱・ライム病・ダニ媒介性脳炎・犬バベシア症を引き起こすこともあります。
予防できるものは徹底して予防し、それでも刺されたら医師、獣医師に診ていただく。
むやみに怖がる必要はありませんが、きちんと対策して人も動物も安全に暮らしていきたいですね。
双志郎と私も気をつけます。