モフリの雑感

2024-06-25 10:32:00

“アビガン”がSFTSの治療薬に

25274234.jpg

 

 

富士フィルム富山化学株式会社は、24日に新型インフルエンザ薬の“アビガン”を、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の治療にも使えるようになる承認を取得したと発表しました。

これは世界初の治療薬が登場したことになります。

すごいですね!

SFTSというのは、主にSFTSウィルスを保有するマダニに刺されて感染します。

潜伏期は6~14日で、発熱や消化器症状などが主ですが、筋肉痛や神経症状などの症状も出現するそうです。

 

怖いのが致死率。

厚生労働省、国立感染症研究所の発表によりますと、ネコは約60%、ヒトは10~30%だそうです。

イヌは不顕性感染(症状が出ない感染)すると考えられてきましたが、2017年6月に、世界で初めて発症したイヌが見つかり、状況が変わりました。

 

今までは対症療法しかなかったのですが、アビガンが治療薬として効果を発揮してくれれば、ありがたいですね!

 

とは言え、大切なのは予防です。

人の場合は、農作業や野山を散策するときには、長袖、長ズボン、足を完全に覆える靴(サンダルなどは避けてくださいね)、帽子、手袋を着用すること。

草むらや藪などはマダニが多く生息するので要注意です。

もし刺されたら、皮膚科などを受診して確認してもらいましょう。

 

犬、猫の場合は、予防薬が充実しています。

獣医さんに相談してみてください。

とは言え、予防薬といえど完全ではありません。

お散歩などお外から帰ったらこまめなチェックを忘れずに!

特に、頭・耳・目のふち・お腹・指の間・背中・しっぽなど、チェックしてあげてくださいね。

もし刺されたら、獣医さんに診てもらいましょう。

 

マダニは他にも、日本紅斑熱・ライム病・ダニ媒介性脳炎・犬バベシア症を引き起こすこともあります。

予防できるものは徹底して予防し、それでも刺されたら医師、獣医師に診ていただく。

むやみに怖がる必要はありませんが、きちんと対策して人も動物も安全に暮らしていきたいですね。

双志郎と私も気をつけます。