モフリの雑感
狼と犬
先日、双志郎と私の様子を見ていた方から「まるでコミュニケーションが取れているように見えますね」と言われました。
しばらくして、この方は動物と暮らしたことがないために、動物とコミュニケーションを取ったご経験がないのだと気づきました。
そこで、犬の祖先である狼の表情はクールだけれど、犬は長い間の人との暮らしの中で、人とコミュニケーションを取るために表情筋を発達させてきたと言われているお話をしました。(PNAS誌 ~犬の顔の筋肉の解剖学的構造の進化~より)
これは本当にすごいことです。
犬が人のパートナーとして長い歴史を紡いできた結果なのですから。
それはさておき。。
では、狼と人はコミュニケーションは取れないのでしょうか?
動物園などで狼を担当されている方々のお声を実際にお聞きしたことはありません。
それでも「取れるよ」とおっしゃると思うのです。
犬とのような形ではないとしても、やはりコミュニケーションは取れていると思います。
狼に限らず、生き物と会話をしている方々はたくさんいらっしゃいます。
犬や猫、鳥類などの人と暮らした歴史が長い種族だけでなく、動物園で暮らす動物たちと飼育員さんたち。
哺乳類だけではありません。
ある方は亀をとても大切に育てていらっしゃいます。
その子は飼い主さんが顔を見せると寄ってきます。
「ごはんがもらえる」からかもしれません。
それでも嬉しそうに自慢される飼い主さんを見ている私まで、嬉しくなっています。
これも立派なコミュニケーションですよね。
人だけでなく、犬と猫、犬と鳥など異種族同士の意思疎通もよく見かける光景です。
お互いに相手を必要として、意思の疎通をはかりたいと願い、努力を怠らなければ通じることがあると思います。
願わくば、すべての飼い主さんと“うちの子”が素敵な関係を築けますように…