モフリの雑感
クマが指定管理鳥獣に指定されました
4月16日、北海道のヒグマと本州のツキノワグマが指定管理鳥獣に指定されました。
(絶滅の恐れがある四国は対象外)
「指定管理鳥獣」とは、鳥獣保護管理法で全国的に生息数が著しく増加していたり、生活環境や農作物、それに生態系に被害を及ぼしたりする野生動物で、集中的かつ広域的に管理が必要な種を対象としている、、とあります。
指定されると、捕獲や調査などの費用や人材育成などについて国が支援することになります。
クマを指定管理鳥獣に指定した意義について、酪農学園大学の佐藤喜和教授は「クマの数を減らすことが目標だと思われがちだが、人とクマとのあつれき、出没、人身被害を減らすことが究極の目標だ」と述べられています。
これまで都道府県は現場の被害対策や緊急対応で精一杯で十分調査できなかった。国の補助を得て、しっかりと調査できることが大きなメリットではないか。
とも述べられています。
環境省では【クマに注意!ー思わぬ事故をさけようー】と小冊子も作られています。
以下、リンクを貼っておきますね。
https://www.env.go.jp/nature/choju/docs/docs5-4a/kids/full.pdf
この中に、<クマとの出会いをさけるために>として
・クマのことを知る
・クマの出没情報に気をつける
・クマに自分の存在を知らせる
・クマの隠れ場所になりそうなところに注意する
などあります。
また、<もしクマに出会ったら!!>として
●遠くのクマに気づいたら
・落ち着いてその場から離れる
・大声を出さない、走って逃げない、写真を撮るためにフラッシュをたかない
●近くのクマに気づいたら
・落ち着いてその場から離れる(その際、クマに背を向けず、クマを見ながらゆっくり後退する)
●すぐ近くでクマに出会ったら
・冷静に、あわてず、クマが立ち去ってからその場を離れる
・突発的に襲われたら、両腕で顔や頭をガードして大けがを避ける
とあります。
人と動物が安心して暮らしていくためにも、野生動物とのゾーニングは必要だと思います。
環境省の 人とクマのすみ分け対策 に期待したいですね。
これからゴールデンウイークも始まり、山など自然の中に行かれる方も多いかと思います。
情報を十分に集め、クマ鈴などご自身を守れる装備もしっかりなさって事故を防いでくださいね。